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ソフトバンク2009年3月期分析  ー覆面会計士Tの財務調査報告書

ソフトバンク 有利子負債2兆8千億

「財務諸表を読む力をつける」教材としてうってつけの企業だと思います。

売上や経常利益、ROEを見ると、伸びていますし、高い比率です。

しかし、財務諸表をしっかり読んでいくと、「あれ?」という感じです。

ソフトバンク分析をまとめると、下記のようになるでしょうか。

・2兆8千億の有利子負債があり、そのうち1年内に返済期限が来るものが7,800億。それに対して、フリー・キャッシュは2千億、現預金は4,500億であり、差額1,300億は借金が必要な状況。

・のれん1兆円に対して、純資産8,250億円であり、実体があるか分からない「のれん」が純資産を支えている状況。もしのれん全額を減損するようなことがあれば債務超過となる。

・設備の維持投資を同業他社(ドコモ、KDDI)の半分以下の水準に抑えなければならない状況。

・多額ののれんを抱えているため、その償却負担が大きく、利益を圧迫している状況。現在20年で償却しているが、これを5年償却にした場合、携帯電話事業は1700億の営業黒字から1900億の営業赤字となる。

ちなみに、今期に入ってから合計900億円の社債を発行しており、借金返済のための借金をしていることがわかります。利率は約5%と高率です。

減価償却の耐用年数、のれんの償却年数、ここをいじくることでP/Lをよく見せることができる好例(?)です。でも、キャッシュの状況を見逃してはいけません。


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